田中昭吾 匠魂
田中昭吾 匠魂 ずっと以前にも紹介をした鉋です。 この鉋刃田中さんの代表鉋「韋駄天」と同じ鋼がつかわれています。 白紙1号の炭素量は1.4以上。 その割には非常に研ぎやすく良い刃がつきます。 裏は金板を使って研ぎなおしました。 使った砥石は先日のものです。 削った時の食いつきは良く、なめらかなのです。 台は新潟の台で追い柾。 白鋼独特の良い艶に仕上がります。 とても楽しめる鉋です。...
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豆際カンナの製作。 以前から作って見たかった。豆際カンナ。 この日のために作っておいたプレーナーの古い刃で作った刃。 左右欲しかったので一度に作りました。 刃角は逆目が起こらないと言われている53°。 そしてこれは屑排出の穴を加工する割込み刃の小刀。諸刃の小刀のほうが良い。 奥の細いところはビスでせせりました。 連休で一服ばかりしています。 形を整えたら半分に切って。 墨を消して。 刃の調整。...
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微調整。 これがうまく出来ていないと仕事は捗りません。時間を掛けてやってます。 削っていて鉋屑がふらつくのはこんな事が原因。 台の捻じれや反りなどがあります。こんな検査してます。 先日の小鉋刃がふらつかない様に硬くもなく、きつくくもなく仕込みます。。 ベニヤにサンドペーパーを張り付けて1.2回馴染ませてok。 刃の厚みに合わせて作ります。 口は仕込み勾配プラス3°の定規を作って一突き。...
View Article仕上げ砥石 人造 天然。
仕上げ砥石 人造 天然。 砥石の気になるお話。よく論争になるのです。人造か天然か。どちらも熱心なファンが居る事は確かなのです。 そこで前から遣りたかったことをすることにしてみました。 刃先の半分を人造砥石で残りの半分を天然砥石で研いで見ることにしました。 人造砥石はサンヨー砥石のおそらく4000番位の石。 天然砥石は鼠色の石でコッパ。...
View Articleぶれない三木の鑿鍛冶。
ぶれない三木の鑿鍛冶。 私が初めて10本組で買った鑿メーカーです。 大内の文字に2枚重ねの柏のロゴ。ずいぶん憧れました。 今も鑿つくり一筋です. 失礼ですが古めかしい工場から出来てくる鑿は技と美しさが備わっています。 去年「ほんまもんの会」に講師として来ていただきました。 私が知った頃と全くぶれていないのです。...
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変わった鉋が出てきました。 「福三郎」のロゴマークが入っています。ということは三木の鉋。 口には真鍮が埋め込んであります。と言うことは減らない様に・・・・何か硬いものを削るみたいです。 そして、仕込み角が60°です。 ますます硬いものらしい。口金のねじを触っていたらポキン折れておお慌てしてしまいました。 それで古い鉋台を削って見ると曳の重いこと。 これで仕上がるのかな。 後はガサガサの鉋屑。...
View Article割毛引き 道具っていいなあ。
割毛引き 道具っていいなあ。 今はあまり使われなくなった道具。薄い板なんぞ剥ぐ時には非常に具合が良い。 部材は5点 刃・本体・竿・楔2個 組子を組むように出来ている。 刃を研ぐ角度は難しい。 私は刃にマジックを塗って 小さな板状のダイヤ砥石で形を整えています。 竿はこの楔で固定。 刃は小さい楔で固定。 刃の仕込みは刃と同じくひし形に彫ってある。良い仕事をしてあります。...
View Articleはんなり日記。
はんなり日記。 たくさんの方の見ていただき感謝しています。 おかげさまで先日1日1000人を超える訪問者数と3300を超えるアクセス数がありました。 感謝しています。 トータルの訪問者数も2300000人と10400000アクセスを超えました。 沢山の方から応援のご意見いただいています。 これからもよろしくお願いいたします。 今夜のおつまみ。手羽先の甘辛煮+焼空豆。 にほんブログ村...
View Article天然砥石。
天然砥石。 独特の仕上がになる天然砥石。だからファンも多いのでしょう。 京都 木村砥石さんへ遊びに行って先代には色々と教えていただきました。 砥石は細かい砂粒が並んでいるのだと思っていたのですがそうではなくてうろこ状に薄い層が重なっていると教えていただきました。 今、250倍の顕微鏡で見て見ますと確かにそんな風に見えます。 中山。?板。 同じく、中山。水浅黄。 奥戸。巣板。 中山。少し赤い板。...
View Article鉋の刃先。
鉋の刃先。 顕微鏡で見ると面白いものが見えてきます。私の持っているのは簡易なもので最大250倍まで見えるとあります。なかなかの優れもの。 何度研いでもこうなってはお手上げでもう鍛冶屋さんに相談するしかありません。 綺麗に研げているように見えるのですが 少しでも油断をすると御覧の通り晴れが入ります。 この顕微鏡で調べてみますと下の傷が10ミクロン*5ミクロンくらいあります。上の傷は3ミクロンくらい。...
View Article身の程知らず。
身の程知らず。 ずっと以前にこれを買えば薄削りストの仲間に入れると勘違いして買ってしまいました。 薄削りはまずは鉋が良くなくてはダメ。 砥石が上手く使えなければダメ。 台の調整が出来なくてはダメ。 削る木を読めなければダメ。 気候を読まなければダメ。 私には難しすぎでした。 今日もやってましたがこれが勢いっぱい。+まぐれ 誰か教えてと言っても自分でやるしかない。 にほんブログ村...
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いくつかの場面。 中学校を卒業して仕事をし始めた頃の話です。 4月から務めてちょうど今頃の季節でした。 5月の良い天気も終わって季節は梅雨。 成れぬ仕事と雨でうんざりして一言、言ってしまいました。 「今日も雨で嫌やな」って そうすると横にいた年寄りがこう言ってくれたのです。 「雨は良し」 「天気になれば尚良し」 一生忘れられない言葉になりました。 あの人はもう亡くなっているのでしょうね。...
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思案のしどころ。 新しく鉋を作ろうと思うのですが思案中。 作ってもらうのは色々な工程のある中でこちらが指定するのは焼き戻しの温度。 ある程度の温度を下げると硬く仕上がるのですが脆くなります。 焼き戻し温度が高いと長切れがしない。 何台が作って試すのが良い。 ただし、削り材に寄っても条件が変わる。 そして、仕込むのに2枚刃か1枚か荷もよって変わる。 仕事によって向き合い方も変わる。...
View Article三木の鍛冶屋さんが作ってくれた鉋。
三木の鍛冶屋さんが作ってくれた鉋。 今回は刃にやさしい青砥使ってみました。 仕上げは最近使い慣れてきたこれ。 そして蝋燭で微調整。蝋燭はカメヤマ。シーャプでは無いですよ。 引きはしっとりと引けて軽い。 仕上がりも気に入るようになってきました。 薄さにも挑戦してみたいと思っています。 荒々しく力強い作りなのに削りは繊細。 にほんブログ村 リフォームのご相談は有限会社 日昇工業まで
View Article三木の鍛冶屋さんが作ってくれた鉋。その2
三木の鍛冶屋さんが作ってくれた鉋。その2 この鉋も作りは荒々しいのですが引いてみるとしっとりと削れるように仕上がっています。 今回のこの鉋刃二人の方からアドバイスを受けました。 一人の方からは裏を立て研ぎで仕上げています。...
View Article三木鉋鍛冶 横山邦夫作 青二分寸。
三木鉋鍛冶 横山邦夫作 青二分寸。 大工や木工家の多くの方から信頼の大きかった鍛冶屋さんの作。 安定した鉋を低価格で提供されていました。 鋼もいろいろと使われていました。 その中でも安定した人気があった鉋の一つ。青鋼の厚み2分幅1寸の鋼を使って作られたこの鉋の切れは定評がありました。今でも多くのファンがおられるようです。 遊びに行ったときこれを試せと言われた鉋です。 引きも軽く研ぎやすい。...
View Article鉋 楽山
鉋 楽山 新潟県与板の鉋鍛冶 横坂正人氏がうたれた鉋です。 通販で買いました。当時はネットと言わずに通販でした。その時の伝票。 横坂さんは碓氷健吾さんと並ぶ伝統工芸士でもありました。作りがとてもよかったのが印象に残っています。残念ながら今は体調を壊されて仕事は辞められているそうです。...
View Article田中省吾作 スーパー五郎次
田中省吾作 スーパー五郎次 スーパー鋼が流行りだした頃いち早く田中さんも作られました。未知の鋼を難なくこなしておられる一品です。 五郎次は省吾さんのお父さんの名前。 買った当時は田中さんの鉋は使いやすく低価格でした。 丁稚小僧でも使いやすく気持ちよく使わせてもらいました。 田中さんの鉋はほとんどが問屋名で売られていて知らず知らずに使っている方多いようです。 特に「韋駄天」「梁山泊」は有名。...
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